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海外生活(アメリカ・ドイツ・イギリス)20年目、Proseccoの日々観察記です。2021年夏ヨガティーチャートレーニングに挑戦しました!

パートナーが苦しんでるときの解決法なんてないことを実感

このブログでちょこちょこ愚痴っているインド人Sとのビジネス上のトラブルについて、ただいま私のパートナーのストレスが溜まりに溜まっていて、私とのプライベートの時空間に不穏な空気が漂っています。

私自身多少関わっていたジョイントビジネスでこじれた問題なので、昨年はパートナーと話し合い、互いに対策を練ったり、彼の言い分(愚痴)を聞いていました。確かにSのずる賢さや頭がおかしいんじゃないかというくらいに毎回話が変わるやり口には辟易してしまうし、パートナーも可哀想だなぁと心底同情していました(今も同情しています)。実際にSを知る他のインド人もSには気をつけろと忠告を受けいたのでなおさらです。

ただ、うちのパートナーが100%被害者かというと、どんなに身内贔屓をしたとしてもそう言い切れないのです。かなり頑固で融通がきかずコミュニケーション下手、おまけに「経営」について今ひとつ理解が足りない、ということもあり(だからこそSにい利用されてしまった)、彼から相談を受けている最中に、うんうんそうだね、と同意してあげるのではなく、あーだ、こーだ、と余計なアドバイスをあげてました。これ、悩みを抱える人たちが誰しも求めていないくそバイスですよね。わかっているんだけどやっぱり言いたくなる。あなたもおかしいよ、引くとこ引かないと余計こんがらがるよ、といった正論を。

昨年はこの話題関係で喧嘩が絶えませんでした。

瞬間湯沸かし器の彼は怒り爆発、物を投げるなどの破壊行為に走り全身で嫌悪感を表す始末。一方の私は、相手が怒りのコントロールができなくなると、ドン引きして一切無関心になってしまうときと、売り言葉(態度)に買い言葉(態度)で、こっちも大人気なく怒りの感情をめいいっぱい出してしまうときがあります。

ただ大げんかの後は馬鹿らしくて大笑いして終わってしまうので、新年を迎えた時には「今年は何回くらい大げんかするかなぁ」と冗談を言っていたくらいです。

昨日、今年に入って初めての爆発がありました。私が夜イタリア語のレッスンから戻ってきた時、彼はストレスが溜まりまくって疲れていたので、早速日本から持って来たお灸を据えていたわってあげようと、私なりに彼をサポートするべく準備をしていました。彼は、痛みがある「腰にお灸してほしい」となんども言っていたのですが、鍼灸など東洋医学に長くお世話になっていた私は、体の機能はすべてつながっているしストレスによる痛みでもあるので、まずはストレス軽減目的で、手首にお灸するのがよい、と主張し、互いに譲り合いませんでした。

すると思い通りにならない彼は、子供みたいに「腰じゃないないと嫌だ」と抵抗し、最後には「腰にやってくれないならもういらん」と突然キレてしまい、私も「そんなことゆうならお灸してやらん」と感情的になって反撃。怒りマックスになってしまった彼はタバコを取り、空箱を床に投げつけバタバタと外出。私は、今日こそ(過去5年で3回目・笑)本当にプチ家出をしてやるーとパッキングを始めました。

で、いざパッキングしようと準備をはじめると、感情って不思議な物で、理性が呼び起こされた一気に怒りが冷めてしまったのです!

下着、コンタクトは何日分いるかなぁ、服はどうしよう、パソコンと、電源、充電器、などを入れて、ホテル予約はどうしようか、いっそのことエディンバラ行きの最終バスにでも乗ってしまおうか。。。外泊するのに、実際に必要なことを考え出すと、あれよあれよ怒りが収まってきて、自分の行動が馬鹿らしくなってきて一人苦笑いする始末。反面、ここで私が怯んだら、先に理不尽な怒りを爆発させた彼を甘やかすことになると思い、彼が一服から戻ってきた時も、パッキングを続け「こんな家出て行ってやらぁ」オーラを放出していました。

一服してしょうもないことで怒ったことを反省したのか、私がパッキングをしているのを見て焦ったのか、数分前の怒り心頭モードはいずこやら。超スイート甘えモードになって私に絡んできた(ハグしてきた)ので、最初は抵抗していた私も思わずギブアップ。ただすぐ許すのも癪にさわるので、突如キレられたことに対しては、とりあえず今晩は許さない、ただ明日になったら忘れるから、と伝えて一見落着しました。

大人気ないかもしれませんが、許してないのにただ忘れて丸く収めようとするのと、今は許せないけどとりあえず謝罪は受け入れると伝えるのでは、今後の自分の気持ちも相手との関係性も良い方向に変化するのでおすすめです。

案の定、昨日のことは過去のこと、こうして客観的に自分たちの振る舞いを見ることができています。

彼が抱えている問題について、私の意見は定まっています。

「起こってしまった問題から離れて、今目の前のビジネスとその未来に集中して成功させよう」。これに限ります。彼にとっては投資金が数百万絡んでいるので、悔しくてなんとか取り返したいようなのですが、弁護士に相談してもネット上のアドバイスでも、法廷に持ち込んでも費用対効果が非常に低いから、正直数百万くらいなら諦めた方が早い、との意見です。私も彼の失った分を稼ぐから頼むから忘れてほしい、と伝えています。

私の亡くなった祖父は、はるか昔、学生時代の友人の借金保証人となり、その人が不渡り手形を出して夜逃げ同然でいなくなってしまったので、購入したばかりの比較的大きな土地を手放したことがあります。現在のお金にしてパートナーの倍額以上の損失です。祖父の場合も、泣き寝入りだったけれど、人生が不幸だったかというと、そうではありません。信用していた人に裏切られた思いをバネ、仕事に没頭し、事業を大きくして社員を増やし、バブル崩壊で多少大変な時期もありましたが亡くなるまで給料満額+年金(当時は収入制限がなかった)をもらって祖母と悠々自適な生活をしていました。

過去を赦し手放さないと、結局苦しむのは自分自身、一生不幸だよ、伝えています。

今抱えている問題に細かなアドバイスをすると、また大げんかになるので、今私できる助言は、具体性にかけるこの言葉が精一杯です。そして時として一番身近な祖父の例を出しています。(スティーブジョブスも自分で立ち上げ巨大企業に導いたアップル社から一時期追放された、というアドバイスは現実味に欠けあまり心に響きませんでした。)もちろんそんな助言を求めていないのは承知ですが。

こだわりが強い彼はなかなかこのストレスの原因を手放すことができていません。だから鬱憤をはらすために心のうちにただただ耳を傾けてあげたい気もします。が、私はパートナーであってカウンセラーではありません。カウンセラーなら仕事だと割り切ってクライアントの話を聴いてプライベートでリフレッシュすることは可能です。私だって、仕事は仕事と割り切って、プライベートタイムはゆっくりほっこりしたいのです。でもパートナーだからこそ、プライドが高く仕事の悩みで他人を頼られない彼だからこそ、悩みを聴いてあげた方がいいのだろうか、とのジレンマもあります。

私は、男の人って基本、プライドが高い生き物で、マザコンで、永遠の14歳だと思っています。だからどんなときでも「私は100%あなたの味方だよ」と態度で示せれば、ビジネスの問題は解決できなくても、彼と私の関係性は多少ストレスが軽減するのだとはわかっているつもりです。でも、実際はそんな簡単にいくわけでもなく、性格上やっぱり一言二言、言いたくなってしまいます。

本当に、こういう時どうしたらよいのでしょうね。

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一夜明け、おとなしく手首へのお灸を受け入れています。

 

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