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海外生活(アメリカ・ドイツ・イギリス)20年目、Proseccoの日々観察記です。2021年夏ヨガティーチャートレーニングに挑戦しました!

瞬間湯沸かし器的怒りを受け止める。相手も自分も。

男女、赤の他人がある程度健康的で建設的な関係を長期にわたって維持し続ける時、二人の本質の部分で似通った価値観が存在することが大前提なのかもしれない、とアラフィフに突入して気がつきました。本質というのは元来の性格であったり、育った環境だったり、考え方の癖だったり、目に見えないもののことです。

昨日のブログで、フラストレーションが溜まりに溜まった時に、感情をむき出しにする彼と私のことについて言及しました。相手に対する不満を、頭で冷静に処理できなくなった時、つまりお互いに聞く耳を持たなくなり「もうええわ」となげやりな態度をとって、突発的に「ものを投げる」「音を出してドアをしめる」「環境から逃れる=家を飛び出す」などの感情的な行動を起こす時、これらのアクションを受け入れられるかどうかは、自分の過去の体験によって形成された価値観が重要じゃないか、ということです。

私と今のパートナーが、恥ずかしいほど稚拙な大げんかをしても、メンヘラっぽい理不尽な振る舞いであっても、なぜか仲直りできるのは、理不尽な振る舞いやメンヘラっぽい性質を心の底で抱えているためだからだと思っています。またそういった態度は長期的なものでなくいつしか終わる、と理解できているからだとも思います。

例えば私の子供の時の体験では、両親がケンカをすると1週間くらい口をきかなくなって家中不穏な空気が漂う事が定期的起こりました。渦中はこの時間が早く過ぎたらいいのに、と子供心に思っていましたが、一方で「カップルがケンカをすると一時期無視しあうのだ」「一定期間を過ぎればまた元に戻るのだ」という認識ができました。おそらくうちの彼のご両親もそうだったのかもしれません。また彼と彼の母親の関係性を見ているとかなり感情を抑圧されて育てられてきた感があるので、子供時代にできなかったことを今関係性が近いからこそ私の前で本気で爆発してしまっているのかもしれません。

瞬間湯沸かし器体験がない人と、体験ありの人が一生添い遂げ合うとなると、おそらくよっぽど深い愛や尊敬がなければ長続きしない確率が高いような気がします。私も30代前半で同棲していた元彼との関係がおかしくなり始めた時に、「僕は腹がたっても怒りに任せてドアをきつく締めたりベッドを飛び出したりはしない」と言われ私にとっては衝撃でした。元彼の周りには感情をむき出しにする人がおらず常に異なる意見でも互いに話し合う関係性が築かれていたので、言葉ではなく態度において怒りをあらわす身近な人(彼女)が理解不能で、怒り爆発=愛が感じられない行為=愛が冷める行為だったのだと思います。

今の彼は私がドン引きしてしまうくらいキレられることもありますが、私自身も瞬間湯沸かし器的要素を備えているのと、関係性が近い(=愛がある)からこそ本当の自分を見せているのだと理解しているため、パートナーシップが続いているのだと思います。

子供の時に両親が1週間くらい口をきかなくて家にいるのが非常に嫌だった記憶が残っているし、過去の恋愛でも失敗しているため、できるだけ「互いに無視」はしないようにしています。これまでに2度無視に挑戦しましたが、丸1日と持ちませんでした。あほらしいのです、怒り続けているということが。

昨日も実は解決できていない例のインド人の案件でプチ怒りがありました。今日こそ、平穏無事で1日過ごしたいものです。

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日本帰国時に訪れた高野山奥の院。怒らないためにも心が洗われる体験は定期的に必要です。

 

 

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