スコットランドでGPに登録する：すぐには診てもらえないので早めの登録を！
金曜日は朝からGPに簡単な診察とお薬の処方箋をもらいに出かけてきました。イギリスは日本と違い自分で選んだ病院に行けるわけでもなく、まずGeneral Medical Practice 通称GPというかかりつけのクリニック（あるいはGeneral Practitioner = 医者）に診断してもらう必要があります。GPを利用するには事前登録しなくてはいけません。
日本ではもともと婦人科と耳鼻科には定期的に通っていたため、イギリスに入国してから３日後にはGPに登録しに出向きました。
スコットランドで初めてGPに登録する
登録希望するGPがある地域に３ヶ月以上滞在することが条件です。登録は居住が確定してからすぐにできます。滞在ビザ保持者は６ヶ月以上の滞在が必要です。
住んでいる地域のGPを探す
GP検索サイト 居住地域の郵便番号を入力・検索すると近くのGPリストが表示されます。それぞれクリニックのホームページなどから病院の雰囲気や専門医の有無などを調べてGPを選びます。
私の場合、当初は徒歩２分にあるGPに通っていたのですが、イギリス全土でも問題となっているNHSの医者不足が影響して、転居や定年などで医者が１人になってしまい求人をかけたにもかかわらず希望者が現れず、２年ほど前に閉院となってしまいました。
登録していた患者は、年齢や病状などを考慮して半径１マイル（約1.6km）以内のGPへ振り分けられました。私は、徒歩３０分ほどかかる比較的大きなGPに通っています。近くのGPに変更しようと思えばできるのですが、建物が新しく清潔感があること、幸いにも婦人科専門の女医さんがいてその方と相性がいいこと（なんでも相談できるし的確なアドバイスをもらえる）、などの理由でGPを変更していません。
GPにコンタクトを取る
希望のGPに電話連絡、もしくは訪問して、GP登録が可能かどうか確かめなくてはいけません。自分にとって都合がよい場所にあるGPが100%確実に新規登録者を受け付けてくれるかはわかりません。先に述べた通り医者不足が深刻なGPが多いのです。特に持病もなく高齢でもなければ断れられる可能性もありますので、がっかりしないためにもいくつか候補先をあげておくことをお勧めします。
GP登録のために予約をする
登録が可能であれば、登録のための予約をするように言われます。GPを訪問してすぐに登録できないのもイギリスです。
申請用紙を記入
GP申請用紙（スコットランド） をダウンロードして名前、生年月日、住所など個人情報を記入します。Community Health Index (CHI) / NHS は GP登録後に振り分けられる番号ですので空欄で構いません。日本人の場合は「If you are from abroad（海外出身の場合）」の項目も記入が必要です。
予約した日時にGPを訪問、登録を済ませる
必要書類は、申請用紙のみで、IDは必要はない、とNHSのホームページは記載されています。念のため、学生時代は、学生ビザスタンプが押されたパスポートと大学に通っていますよという大学からの在学証明＆居住先が記載されたレターを提出しました。ファミリー（配偶者）ビザに変わって初めてGPを訪問した際は、滞在書類が変わったということでBRP（Biometric Residence Permit）をも証拠として提出しました。個人的感想ですが、GP側としては現住所を証明できるものの方が重要で、ビザを持っているかどうかはあまり重要でないように感じました。
実際に予約する
電話で予約する方法以外にオンラインサービスから予約することも可能です。オンラインサービスは数種類ありGPがどのサービスを利用しているか登録時に教えてもらえます。私のGPではPatient Serviceというサイトをしています。利用には登録が必要です。予約は簡単にできますが、今日明日、今週来週、などの直近の予約が難しい場合があるため、症状が重い場合は電話予約をお勧めします。
オンラインサービスの利点はなんといっても自分が診てもらいたい症状を専門とするドクターを選べることです。電話でももちろん可能なのですが、どのドクターに診てもらいたいのかと聞かれても、名前だけではその専門がわかりません。電話での応対が苦手な場合はなおさらオンラインだと希望の医者や日時が見つかるのでありがたいです。
ちなみに、私は新しいクリニックへオンライン予約し、急遽変更になり電話連絡を入れた際、「10 past 5 （夕方４時５０分）に変更です」と言われたにもかかわらず午前１０時５０分と勘違いし、その時間前に余裕を持って受付に行ったところ時間間違ってるわよ、と言われたケースがあります（苦笑）。
日本のようにすぐに病院で診てもらえるわけではないので、できるだけ体調がよく、健康な時にGP登録することをお勧めします。
