ヨガティーチャートレーニング記録２：ヨガとは「意識の波を取り除く」こと
ホリスティックヨガフロー・ティーチャートレーニング（HYF YTT)で学んでいることの、自己流解釈の記録です。どなたかのお役に立てば嬉しいです。
ヨガって何？
ヨガというと、リラクゼーション・ストレッチ的な軽い運動、あるいは、柔軟な体の人が手足をとんでもない方向に動かしポーズをとる、あるいは三角倒立で一定時間保つ、など身体運動的なイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。
あるいは、時代遅れもいいとこなのですが、ヨガの真髄って何？と聞かれた40代以上の中にはヨガ＝瞑想＝カルト的な団体＝地下鉄サリン事件、、、といった連想をされる方もいらっしゃるかもしれません。
というかまさに私がそうだったのですが、同事件が起こったのは21歳の時。教祖の空中浮遊のイメージや、信者全員が同一色のユニフォームを見につけて、瞑想・祈り、を捧げるイメージが長らく脳裏に焼き付いていて、ヨガ＝洗脳、といったイメージもありました。
今でこそ、たくさんヨガ専門スタジオやジム、私がお世話になっているYoutubeでもヨガを手軽に体験できるので、「ヨガ」そのものについては考える機会はあまりないかもしれません。
ヨガの語源=Yuj（ユージ）
ヨガの語源はサンスクリット語でyuj（ユージ）、英語のYoke（牛をつなげるくびき）やUnite（統一、合体、融合）という意味です。
何を繋げ合わせて一体化させるのか。
大昔は田んぼで牛と牛をくびきでつないで土を耕していました。今も使用している地域があるかもしれません。生きる上で必要な穀物を生み出すために必要な道具です。
結婚も二人の異なる人が法律上一体化させる契約です。パワーヨガであれば呼吸と動きを、瞑想であれば意識を呼吸やマントラと統一させます。スピリチュアルな人たちは、精神をハイヤーセルフなど高次元なものと一体化させます。いずれの行為も本来の定義では「ヨガ」であると言えます。
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以上が現代のヨガで教えられている主流な語源の説明とのことですが、Yoj=Yokeにはもう一つの意味があります。
くびきには牛2等をつなげるだけでなく、ロープを使って牛を全身させたりストップさせたり制御・コントロールする機能もあります。ヨガのポーズ、呼吸、ヨガ哲学に沿った人生の歩み方、など、自分の気持ち・意識のコントロールが必要になってきます。私はどちらかというコントロールという由来の方がしっくりきています。
ヨガ・スートラ
現代ヨガ（ヨガ哲学）は、「ヨガ・スートラ」という古典が元になっています。紀元前２−３世紀ごろにいたとされるインドの賢人でサンスクリット語の識者であったパタンジャリが、これまで口頭伝承されてきたヨガ（ヨガ瞑想）の真髄をサンスクリット語で系統的にまとめたものです。その中で、「ヨガ」とは、
Yoga Chitta Vritti Nirodha （ヨガ・チッタ・ヴリッティ・ニローダハ）
- Yoga ヨガ＝統一、一体化
- Chitta チッタ＝マインド、意識
- Vritti ヴリッティ＝波、アップダウンの変動
- Nirodha ニローダハ＝取り除く
と、シンプルに書かれています。つまりヨガはマインド（意識）の波を取り除いた、静寂なる意識・心、である、という解釈です。体を動かしポーズをとる、深呼吸、瞑想を行うのはあくまでもこの落ち着いた意識と心を持つことを最終ゴールとしています。
波のように押し寄せる邪念＝Citta Vrittiの例は、パートナーとの喧嘩やひどい渋滞に巻き込まれた時、待ち合わせに遅れそうな時など、自分を客観的に見る能力と強い精神力がなければ、すぐに外的要因に対して怒りやストレスがたまり、心身ともに静寂で平穏な状態が破られてしまいます。
また、私のように、批判癖 （inner critic）が強いく何事もネガティブに受け取りやすい傾向がある人は、「私はダメな人間だ」「私が休まるべき場所はない」「私は愛されていない」などの内なる言葉が、心身の静寂をかき乱しCitta Vritti「意識の波」でいっぱいになってしまします。
次々に脳裏に浮かび上がる邪念を取り除く事＝ヨガ
ホリスティックヨガでは身体的な運動だけではなく、瞑想ありきの運動や瞑想そのものにも重点を置いて学ぶ事を目的としています。私は集中力が著しく短く常に頭の中が考え事がいっぱいで瞑想が好きではないのですが、YTTを通して瞑想も「ちゃんと」行い、自分のCitta Vrittiと向き合い、取り除く訓練を行いたいと思います。
高野山・奥の院前での姪っ子の祈り。
