カザフスタン・アティラウの旅の記録⑤:食事編 絶賛ロシア・ウクライナ料理
アティラウに海外駐在員がとても多くいるため外食産業も片田舎の割には充実しています。せっかくなのでカザフスタンの郷土料理を嗜んで見たかったのですが、残念ながら希望は叶いませんでした。というのも、まず現地カザフスタン人のビジネスパートナー(中・上流階級)にとって、おもてなしの場はどうしても欧米人が好むレストランであり、1週間という滞在中に、イギリスパブ2回、アイリッシュパブ1回、ホテルのレストランでの洋食ビュッフェ、と郷土料理からかけ離れたレストランに連れて行かれたからです(もちろんありがたいですが。。。)。
スケジュールがフリーになった金曜日の夜、できるだけ中央アジアかロシア料理が食べたいということで、レビュー高評価の「ウクライナ料理」レストランに出かけてきました。
KHUTOROK
St. Kanteseva, 3A, Atyrau
地元では有名なレストランで、ロシア語・カザフ語が離せなくてもタクシードライバーさんにも店名を伝えるとすぐに承知してくれました。
敷地内にはメインのレストランと、隣接したバーがあります。金曜日の夜にもかかわらず、予約なしで訪れたため残念ながら空席はなく、同じメニューが提供されているバーに案内されました。メインのレストランは、ウクライナ民族衣装を着た店員さんがいて風情があったのですが、テーブルの設置間隔が非常に近く、手狭な感じを受けました。一方、バーは、ボックステーブルで一組ごとに区切りがあり落ち着いていたのでプライバシーを優先したい場合やゆっくり仲間内だけの空間を楽しみたい場合はこちらの方がオススメです。
注文は写真付きの電子メニューを見ながら行います。ほとんど英語表記はありませんが、サラダ、スープ、ダンプリング、牛、羊、豚、、、などのイラストボタンをタッチすると、それぞれ写真付きのメニューが表示されるので比較的手凝らずに注文ができました。また、英語が話せる店員さんに何が美味しいのかアドバイスをもらいながら注文しました。
ロシア・ウクライナ料理といえばスタメナ(サワークリーム)
ウクライナを始め、ロシアの影響が強い地域で、食事に欠かせないものといえばスタメナというサワークリームに似た発酵乳クリーム。由来はサワークリームほど酸味がなく濃厚だがさっぱりとしたお味。頼んだスープ、ダンプリング、お肉、、、何を頼んでも横にちょこっと添えられて、クリームを料理に追加すると、辛めの風味はマイルドに、濃厚なお味はさっぱり、といった風にいい塩梅に中和されます。
ウクライナのダンプリング・ヴァレーニキ
この地方では伝統的な小麦粉を練った皮にひき肉、ジャガ芋、きゃべつなどを詰めて茹でるいわゆる水餃子のようなダンプリングが有名です。写真はお店のスタッフオススメのマッシュルームソースにディルがトッピングされたヴァレーニキ。お味はかなり濃厚でしたが、スタメナを追加することでさっぱりテイストになりました。
シンプルな牛ステーキはミディアムで。塩胡椒が効いておりスタメナと合わせてマイルドなお味に変化しました。
初めて食べたウクライナ料理ですが、ただ辛いとか甘いとかではなく、日本人の口にもよく合うコクと旨味があるお料理でした。次回も必ず訪問したいと思えるレストランです。