イタリア・バッサーノデルグラッパのクリスマスイルミネーション
グラッパ発祥の地
ヴィチェンツァを拠点として車で30分圏内には規模は小さいもののイタリア文化の発展と関わりの深い街がいくつかあります。その一つがイタリアの蒸留酒グラッパ発祥の地、バッサーノデルグラッパがあります。
グラッパは、ローマ帝国時代のある戦士が流れ着いたこの土地で、エジプトから盗んできた蒸留器を使ってお酒を造ったという伝説が残されていますが、真意のほどは確かではありません。
現在も、バッサーノデルグラッパにしかない「Grapperia(グラッペリア=ピッツェリアのグラッパ版)」と呼ばれる、数世紀におよびグラッパの製造販売が行われている場所がいくつかあります。その中でも1779年創業のNardiniや1898年創業のPoliが人気です。
前者のNardiniは店の前が人で賑わっていてすぐに入れる様子でもなかったので、後者のPoliを訪問しました。店内ではグラッパの歴史や蒸留過程などが展示されており、グラッパの様々な芳香テイスティングが楽しめるコーナーもあります。入館無料なのもありがたいです。
優しいクリスマスライティング
バッサーノデルグラッパのクリスマスイルミネーションも、パドヴァ、ヴィチェンツァと同様、可憐で街並みにマッチしていて、歩いているだけでおとぎ話の世界に引き込まれてしまいます。
イルミネーションそのものは、ヴィチェンツァと甲乙つけがたいですが、クリスマスマーケットのレイアウトや売られている品物などはバッサーノデルグラッパの方が地元のものが多く出店されていたような気がすます。
ようやく一息
街の中心地のリベルタ広場(Piazza Liberta)方面へ歩を進めると、前回パドヴァで探し求めていたホットワイン=ヴァンブリュレの香りがふんわりと漂ってきました。香りに導かれてスタンドを見つけて、無事目的達成、ドリンクを飲むことができました。
まだまだ続くクリスマスムード
カトリック国のイタリアは、これから1月6日の公現祭(Epiphany、西方から3人の博士が生まれたばかりのイエスキリストを訪問したとされる日)までクリスマスシーズンが続きます。日本のように12月26日から一気にお正月モードになるのとは違い、年明けまでクリスマスツリーやサンタクロースが飾られているのは違和感がありますが、しばらくはこのキラキラしたイルミネーションの中で家族や友達と過ごしたり旅行に行ったり、日本の年末年始のような時を過ごします。
今日のボキャビル
Distillery: 蒸留所
Production (produce): 生産(形がないものを形があるものに作り変える過程)ワイン、蒸留酒はProduceされる。
Manufacturing (manufacture): 製造(主に機械をつかっての工程)
It is difficult to say which is better: 甲乙つけがたい
Baby Jesus: 幼子イエスキリスト
the Three Wise Men (Kings): 三人の賢者(聖書より)