カザフスタン・アティラウの旅の記録⑦:街並み
アティラウの都市面積は広く着いた当初は位置感覚がわからず、ビジネスミーティング前は、現地ビジネスコーディネーターに教えてもらったUberのロシア・CIS地域版アプリを利用し車移動にして、帰りは徒歩で移動するという行動パターンでした。その際に味わうことができた街並みをご紹介します。
共産建築・アート満載のアティラウ中心地
ソビエト時代の名残で街のど真ん中にはただただ巨大な広場(スクエア)が存在します。私たちの滞在中(11月半ば)に、気温がマイナス14度ほどまで下がり真冬が到来したため驚くほどに閑散としていました。
奥にはアティラウで唯一「スタン」国だと思わされるイスラム寺院が見えています。非ムスリムは入館できないため素通りしました。
また共産国時代の革命者らしき偉人たちの銅像がいたるところで見受けられるのも独特な感じがします。
カザフスタンの中でもアティラウは石油資源経済により比較的街が潤っているとのことですが、まだまだ発展途上であることには変わりはありません。英国通商省アティラウ事務所所長のお話によると、製造業が世界で通用するレベルではなく国内製品を使用したインフラ設備などのクオリティは問題山積みとのことです。また上下水なのかわかりませんが、パイプラインがむき出しで縦横無尽に敷き詰められているのも印象的でした。
ウラル川沿いにあるアティラウ市庁舎はまさしく共産時代を物語る無機質な建築で、どこか監獄のような趣があります。こちらも目の前が大きな広場になっていますが、平日の寒い朝、人っ子一人歩いていませんでした。
ヨーロッパからアジアへ歩いて移動!
以上、街の中心はヨーロッパ側に存在しています。
これから橋を歩いて渡りアジア側へ向かいます。
アジアへ向かう橋から眺めたウラル川。急激な気温下降によりすでに凍っている箇所が見えます。真冬は人が歩いても問題ないくらいカチカチになるようです。
アジア側へ渡ったからといって、特にウラル川近辺は外資系企業や国内大手企業が多く進出していて急激に街並みが変わるわけでもありません。お気に入りのカフェやウクライナレストラン・ウズベキスタンレストランもアジアサイドにあり、おしゃれなスポットが多くありました。
ただ、気持ち、インフラ整備が遅れているのか、メンテナンスが必要な建物やら歩道が目につきました。
工業都市であるため多少空はくすみがかってはいるものの、天空一面を仰げるのではないかというくらい広い空で織りなす景色は感慨深いものがあります。