2019 イギリス下院総選挙 EU離脱BREXIT はどうなる!?
2019年12月12日、今日はイギリス下院(House of Commons = 庶民院ともいう)の総選挙です。650の選挙区があり1選挙区につき1名が選出されます。選挙権は原則18歳以上のイギリス国民です。
政党は現政権で保守党、第一野党の労働党(Labour)をはじめ、8政党+無所属グループあり、この総選挙で最大争点であるEU離脱=BREXIT (BritainがExitするという意味で、ブレキジットと読む)の実現を国民がどう望んでいるのか明らかになります。
イギリスの政党とBREXITにおける立場
- 保守党(Conservative)、与党、Brexit推進派
- 労働党(Labour)、最大野党、EU残留派
- スコットランド独立を目指すスコットランド国民党(SNP)、EU残留派
- やや左派よりの自由民主党(Liberal Democrat)、EU残留派
- 北アイルランドのイギリス帰属維持の立場の民主統一党(Democratic Unionist Party = DUP)、BREXIT推進派、ただしアイルランドとの国境課題解決案によっては保守党と足並みをそろえない。
- アイルランドへの帰属を求めるシン・フェイン 党(We ourselvesという意)、EU残留派
- ウェールズの独立を目指すプライド・カムリ党(Plaid Cymruと表記、読めない・・・。)、EU残留派
- 緑の党(Green Party)、EU残留派
- 無所属(Independent Group for Change)、EU残留を求める元保守党出身者で形成された無所属グループ、Changeとも言われる
2019年12月11日時点で、与党は298議席のみで、10議席持つ同じくBREXIT推進派のDUPと組んでも、まだ過半数に議席足りません。それゆえに、住民投票と決まったEU離脱の進め方も今後についても、何もかもにおいて議論が膠着、ことごとく案が議会で否決され物事が進まず。。。すでに3年が過ぎました。
そして今夜、もういい加減に決めてくれーという国民の声が届くのかどうか、あるいは、この3年間の政治あり方に辟易し「もうどうでもいい」と声を上げることさえ諦めたのか、現地時間13日金曜日午前1時ごろに結果(=投票率)が出ます。
イギリスでは、選挙報道に関する厳格なルールがあり、投票期間中、当日午前7時から午後10時まで、選挙に関する議論や投票に関する分析、結果予測などはテレビ・ラジオ、ホームページ、ツイッターなどのSNSを通して報じることができません。 BBCでは、12日の午前0時半から午後10時までは、「A議員が投票した」「B大臣が投票所に来た」「某地域の投票所は小雨が降っていた」など、選挙・投票に差し障りのない事実のみを報道するとしています。
BBCだけでなく、どのチャンネルも、午後9時55分から一斉に選挙報道を開始するようです。選挙当日は見聞きする情報が少なく、非常に静かで本当に投票日なの?とかなり違和感があります。
田舎なのであまり人がいませんでした。前回2017年の選挙では保守が勝利したこの地域、結果はいかに!