イギリス議会総選挙はなぜ木曜日に行われるのか
イギリス総選挙日は木曜日
日本の選挙は、日曜日が投票日なので、イギリス議会の総選挙が木曜日に開催されるのが不思議でなりません。諸説あるようですが、「慣例」として1935年から21回連続して木曜日に設定されているようです。
どうして木曜日なのか、ネットで調べてみたところ、主に4つの理由が述べられていました。(記事末尾に参考リンクを貼っています。)
酒酔い投票者を防ぐため説
従来、金曜日が給料日のため、多くの有権者がその週末(金・土)に、手に入った給料でパブに行ってお酒を飲んでしまうことが予測されるため、酔っ払った状態や二日酔いで自分で正常に判断できないような状態の投票者が増えるのを恐れて、1日前の木曜日に設定した、との理由が挙げられています。
教会の日曜礼拝の妨げなってしまうのを回避するため説
国教はイギリス正教で、元々クリスチャンが多く、日曜日は教会へ行き牧師さんのお話に耳を傾け気持ちを新たにする日でもあるため、あえて投票日を日曜日以外に設定したという理由も挙げられています。
木曜日はショッピングーで街に繰り出す人が多い説
イギリスのお店は、通常午後5−6時には閉店するのですが、木曜日だけは夜7−9時までお店が開いていてショッピングデーとなっています。そのため、選挙のあるなしかかわらず木曜日の夜、学校仕事帰りに、ショッピングを兼ねて街へ繰り出す人が多いため、あえてこの日に合わせたとも言われています。
円滑に政権・閣僚交代などを行いたい説
一番現実的として挙げられている理由は、スムーズな政権交代をして国政運営に影響を与えないために木曜日が選ばれたのでは、というものです。木曜日が選挙の場合、金曜日朝には結果が判明、金曜日午前中から事務手続きに取り掛かり、土日で閣僚を決めて、首相が交代となれば、新旧首相やお抱えスタッフのダウニングストリート10番地(Downing Street #10、首相官邸、ホワイトハウスのイギリス版)での引越しも週末にに行い、新たな首相周りのスタッフに月曜日朝からブリーフィングを開始することができるから、とのことです。
いかなる理由にせよ、木曜日が投票日なら、結果を見るのに夜更かししたとしても、翌日金曜日で仕事が比較的ゆっくりしているので寝不足でもあまり影響がありません。国盗り合戦ファンとしてはありがたい曜日設定ですね。
参考ウェブサイト