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海外生活(アメリカ・ドイツ・イギリス)20年目、Proseccoの日々観察記です。2021年夏ヨガティーチャートレーニングに挑戦しました!

イギリスでヴァーチャルオフィスを借りています

クリスマスウィークエンドが1週間後に迫り、街はクリスマスムード一色です。そしてもちろん職場もクリスマスデコレーションが施されていて、仕事自体は以前と変わらないのに気持ちがウキウキします。

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受付で待ち構えるサンタクロース。

イギリスで、2018年度(2019年3末締)に新規で登記をした企業数は672,890社で、前年度比8.7%増でした。一方、清算した会社は508,865社で前年度比が3.7%増。全体としての登記企業数は420万社プラスで、前年比4.2%で、上昇傾向にあります。

 

参照:Companies register activities: 2018 to 2019 - GOV.UK

 

新規登記企業の規模は大小様々ですが、ホームビジネスや個人事業主を含めた大多数が中小零細企業で占められています。会社設立にあたり、社員10名以下の零細企業やフリーランスにとって非常にありがたいのが、シェアオフィスやバーチャルオフィスです。この秋、欧米のビジネスニュースで毎日報道されていた「We Work(ソフトバンクグループ)」もシェアオフィスの一つですね。

IT時代になりかなりフレキシブルなワーキングスタイルが導入されつつありますが、まだまだ「会社経営=正式な仕事場(箱)を持っている」ことは、重要であり、特に企業クライアントに対して信頼性を高める一因だと痛感してます。ただ、箱を用意するということは、収入いかんにかかわらず毎月固定費がかかり経費圧迫の原因となり、軍資金が少ない新参企業には大きな負担です。月の支出を最小限におさえるために、シェアオフィス・ヴァーチャルオフィスといったビジネスモデルが存在し、数多くの企業に利用されているのです。

シェアオフィス

シェアオフィスの場合、経費削減のみならず、特にマイクロ(零細)企業にとっては利点がいくつかあります。

  • 高額な賃料になるであろう好条件なオフィスの立地場所に、廉価なレンタル料金で自社の所在地を設定できる
  • デスクやチェアはもちろんキッチン備品などなどある一定の家具が備わっており新たに購入する必要がない
  • 様々な企業とのネットワーキングが可能

スタッフの人数に合わせた部屋(&デスク)のレンタルや、他の会社と部屋を共有し、スタッフ人数分のデスクのレンタルなど、様々なプランが用意されていて、自社の規模(社員数・予算)に合わせて最適な部屋を選ぶことができます。

ヴァーチャルオフィス

ヴァーチャルオフィスとは、「登記先住所」のみをレンタルするものです。まだ箱を借りるにはコストの面から現実的でない場合、自宅の住所を登記情報として世間に公開したくない場合や、クライアントさんやビジネスパートナーに対して、一等地にオフィスを構えているというビジネスの信ぴょう性(Credibility)を与えるためのものとして活用されているサービスです。

イギリスでは、イギリス人(イギリス国籍、イギリスに住民票がある人)でなくても、

  1. 16歳以上
  2. 破産履歴や破産申請中でない

この2条件を満たしていれば世界中のどこにいてもイギリスで会社を設立することができます。

そのため、会社の登記先住所を貸してくれるバーチャルオフィスサービスがたくさん存在し、特に世界経済の中心地でもあるロンドンでは、競争も激しくお手頃価格(年間5千円以下〜)で、会社の住所をロンドンの一等地に設定することができます。

私たちの場合

私たちの会社は、スタッフがパートナーと私の2名と、遠隔サポートスタッフ数名でこじんまりとしたチームなので、基本は在宅ワークとして、登記住所のみをヴァーチャルオフィスにすることにしました。

ヴァーチャルオフィスを借りる際の優先順位

私たちは街の中心地(シティセンター=ダウンタウン)に住んでいるため、徒歩10分圏内に3、4のレンタルオフィス会社が運営されていることがわかりました。ホームページでサービス内容を調べると、どれも似たようなサービスを提供しています。共通しているのは登記住所の利用と郵便物の受入・転送、でした。

検討した優先事項は、

  1. バーチャルだけでなく、仕事やミーティング用のオフィスの共有スペースが充実していること
  2. 上記共有スペースを原則オフィスオープン時間は自由に利用できること
  3. 社員以外のゲストをオフィスに呼べること
  4. 共有スペースでフリーWifiにアクセスできること

の4点で、全てを満たしていたかつ新しくできたばかりで内装がとても綺麗で、かつ共有スペースが広々とした現在のオフィスを選びました。

とりわけ、ヴァーチャルオフィスクライアントが使用できる、共有ワーキングスペースのデスクには、電源・USBポートが配備されているのも魅力の一つでした。また優先項目2でも述べたように、いつでもオフィスを利用できるため、毎日9時5時でオフィス通いすることも可能なのもありがたいです。今の所ラッキーなことに、共有スペースの利用率が低いので、いつ行っても私一人、あるいはパートナーと二人だけなので、自分たちのスペースとして利用させてもらっています。

在宅だと息詰まりしそうな時、家のWiFiの調子がおかしい時や、大容量ファイルを送信しないといけない時、クライアントやビジネスアドバイザーとのミーティング時などは、特にオフィスに事前連絡をしなくても利用できるため非常に助かります。

他社とのネットワーキングはさほど期待できない

その反面、We Workなどが謳い文句にしているような、ビジネスパーソンがおしゃれなオープンスペースで他の利用客と談笑したり、といった状況からは程遠く、オフィス内で私たちと同じような立場の人たちと出会うこともなく、オフィスを利用して3年目ですが今の所この場所で知り合いはできていません。こちらもあまり積極的にネットワーキングを行っていないということもありますが。

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オープンスペースのラウンジテーブルにさりげなく置かれたツリー

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共有キッチンスペースのテーブル上にそっと置かれいるツリー

クリスマス仕様となったオフィス。イギリスのヴァーチャルオフィスのサービスとしては料金設定が少し高(月50ポンド=6千円)ですが、他の企業さんから「あ、あのビルですか」と一目おかれているので、設立戦略としては功を奏しているかと自負してします。仕事とは直接関係ありませんが、建物メインの受付スタッフやレンタルオフィスの受付スタッフが皆親切で感じがいいのもプラスになっています。

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プレゼントでいっぱい。すでにサンタクロースが到来!

 

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